およそ１２００年前、平安京の時代に宮廷に仕える織物師たちによって京都の西陣織が生まれました。 その中でも【紋屋井関】の名で呼ばれていた井関家は、西陣紋織の創始者を遠祖に持ち、室町時代に「御寮織物司」として任命された六家の一つ。 御寮織物司は、禁裏の装束や公家装束、将軍・大名の為の高貴な衣装を織り続けて参りました。 【紋屋井関】さんは、その中でも西陣を代表する名門中の名門、最高峰の西陣織作品を発表し続けている老舗の織元です。 「御寮織」の作品は全てが手織りで、一人の職人さんが一本の帯を織れるようになるには約２０年程もかかるそう…。 また「御寮織」の最大の特徴と致しましては、とても贅沢な素材を惜し気もなくふんだんに用いていることです。 豪華に煌めくプラチナや格調高い本焼金糸、更には本金糸・本金箔・本銀箔など… まるでジュエリーを製作するかのような高級素材。 選りすぐりの最高の素材と、熟練された匠の技を持つ工芸士さん達によって織り成された意匠の集大成が、こちらの「御寮織」です。 ４５０年にも渡る長い歴史と、数多くの実績に裏付けられた名門の匠が織り成す「御寮織」は、最高級の素材を用いているのにも関わらず、驚くほどにしなやかでフワリと軽く、他では味わう事の出来ない素晴らしいお締め心地を叶えてくれます。 こちらの帯は人気のモチーフ「唐花文様」を織り上げ、格式の高さの中にもエレガンスを兼ね備えた、大変美しいお柄。 名門『紋屋井関』さんの織り成す御寮織は、全方位から最高級の正に《究極の袋帯》なのです。 これ程までに素晴らしいお品が未使用にて入荷することは滅多にありません。 格調高い意匠、極上の風合い、しなやかなお締め心地… 長い歴史に彩られた西陣織の名品ならではの感動を、ぜひこの機会にご堪能下さい。 　　　　　　　　　　〜鎌倉ふわり〜 【寸法】 長さ　４４３ｃｍ　　　幅　３１ｃｍ 【素材・状態】 正絹 新品の、大変きれいなお品です。